2008年06月19日

空中給油機選定は誤り!米会計検査院ボーイングの主張を認める

空中給油機選定は誤り!米会計検査院ボーイングの主張を認める
 米空軍が今年の2月末、次期空中給油機に欧州航空宇宙最大手のEADSとノースロップ・グラマンが中心となって開発を進めてきたにKC-45/A330を選定したことは不当だとして、ボーイングからの監査請求を受け、調査を進めてきた米会計検査院(Government Accountability Office)は18日、ボーイング側の主張を認め、米空軍がKC-45/A330を選定したのは誤りであったという判断を下した。
 同日付けで公表された監査報告書のなかでGAOは、米空軍が次期空中給油機にKC-45/A330を選定した理由には「複数の重大な誤り」があったと述べた上で、公平な観点から両者のコストパフォーマンスを比較検討した結果、KC-45/A330を次期空中給油機に選定した米空軍の判断は誤りだったとする見方を示した。
 米空軍が次期空中給油機にKC-45/A330を選定した判断は誤りだったとするGAOによる裁定が下されたことにより、米空軍による次期空中給油機選定は改めて振り出しに戻り、もう一度、ボーイングのKC-767とEADS-ノースロップ・グラマン企業連合によるKC-45/A330の間で比較・検討作業が行われることとなる。
 しかし、GAOによる監査結果を退けて、改めて米空軍がKC-45/A330を次期空中給油機に選定することは可能性としては低く、米空軍の次期空中給油機は最後の土壇場でボーイングのKC-767に選定され直される可能性が高まってきた。


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