2009年10月19日

エアフェスタ浜松2009

10月17日(土曜日)に、エアフェスタ浜松に行ってきました


今年の目玉は、アメリカ空軍のサンダーバーズといわれるアクロバットチームですicon02

5年前の2004年にもエアフェスタ浜松に来たのですが、雨のため曲技が出来ずに帰ってしまった経緯がありまして、今回はそのリベンジ性も強かったと、勝手に思っていますicon30

しかし、今回も曲技が始まる頃には、雨が強くなってくる始末でしたが、彼らは雨雲の合間を縫って演技をして、観客を魅了しましたicon01

とは言うモノの、自分自身は、雨が強くなった時点で帰宅してしまいましたが、後で友人から「結構飛んでいたよ」と聞きましたicon04

終了後、また別の基地へと飛んでいったのですが、彼らが帰った後の空には晴れ間が…

サンダーバーズ自体が雨を連れてきたのか、雨男がいたのかは定かではありませんが、浜松に嵐を連れてきたことは間違いなかったようですicon15
  


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2009年07月19日

スペースシャトル損傷問題、外部燃料タンクからの剥離箇所は多数





2009/7/17 11:35 UTC − 16日に行われたスペースシャトル「エンデバー」(STS-127)の打ち上げに際して、外部燃料タンクから剥離したデブリがシャトル本体に衝突を起こした問題に関連して、潜在的に剥離を起こした可能性がある部分は10箇所以上にも及ぶなど、これまでは生じなかった大規模な剥離が起きていたことが同日、打ち上げ後に行われたNASAの会見により明らかとなった。
多数の外壁材剥離が生じた箇所は、外部燃料タンクの中央部分。外部燃料タンクに取り付けられたビデオカメラには長さ約6インチ大のものが多数、剥がれ落ちていった模様が収められている。
今のところ、外壁材の剥離によってシャトル本体が損傷を受けた可能性は小さいとしているものの、今回に限ってなぜこれほどまでに多数の剥離が生じたのか、NASAでは次回の打ち上げまで原因を解明する必要があると述べている。
外壁材の剥離によって生じたシャトル本体の損傷箇所は現在、シャトルに取り付けられたロボットアームを使って検査中。詳細が判明するのは2、3日の日数が要する見通し。  


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2009年05月07日

スペースシャトルの打ち上げ日程をダブルブッキング


 NASAが2009年5月12日の打ち上げを予定しているスペースシャトル「アトランティス」によるハッブル宇宙望遠鏡修理ミッションに関して、2009年7月11日の打ち上げが予定されている次世代有人ロケット「Ares I」の第一次検証用ロケット「Ares I-X」の打ち上げ日程と重なってしまう可能性があり、どちらかの打ち上げ日程の再調整を行う必要性が生じていることが17日、NASAの会見により明らかとなった。
 スペースシャトルの打ち上げはケネディー宇宙センターの第39A発射台が使われ、「Ares I-X」ロケットの打ち上げにはAresロケットへの改装が予定されている同第39B発射台が使われる予定。
 しかし、ハッブル宇宙望遠鏡修理ミッションに投入軌道高度が高すぎて緊急時にスペースシャトルを国際宇宙ステーションに避難させることができないためスペースシャトル「コロンビア」喪失事故以降に作られたNASAの飛行安全規定により宇宙空間で飛行中のスペースシャトルに緊急事態が生じた際に備えて、地上で別のスペースシャトルを発射状態にしておく必要性が生じる。
 そのためには「アトランティス」の発射用に第39A発射台を、バックアップの「エンデバー」の発射用に第39B発射台を占有する必要性が生じ、ハッブル宇宙望遠鏡修理ミッションが完了して「アトランティス」が地上に帰還するまで第39B発射台は使えないということになってしまうことが、今回の問題の要因。
 Aresロケットの開発を進めているコンステレーション計画(Constellation Program)チームでは第39B発射台から「Ares I-X」ロケットを打ち上げるためには第39B発射台の設備をスペースシャトル用のものからAresロケット用のものへ改修作業を実施する必要があり、最短でも5月9日までに第39B発射台がシャトルミッションから解放することを求めている。
 当初の予定通りに7月中に第39B発射台から「Ares I-X」を打ち上げるためには、第39A発射台から「アトランティス」の発射が確認した後に、「エンデバー」を第39B発射台での待機状態から解除を行い、更に、第39A発射台に移動させて、第39A発射台で待機状態にする必要があり打ち上げ運営管理上、非常に煩雑な作業が発生する見通しで、NASAでは改めてバックアップの「エンデバー」を用意しないで「アトランティス」の単独打ち上げが実施可能かどうかなども検討している。
 NASAではダブルブッキング状態となった第39B発射台に関して、スペースシャトル計画とコンステレーション計画のどちらを優先させるかで、頭を悩ませているが、今のところミッションの重要性からコンステレーション計画の「Ares I-X」ロケットの打ち上げ実験を優先させる方向で調整を図っている模様だ。
 画像は今年の9月、第39A発射台と第39B発射台で打ち上げ準備に入った「アトランティス」と「エンデバー」の模様を撮影したもの。ハッブル宇宙望遠鏡修理ミッションは本来は10月に実施される予定だったが、9月末にハッブル宇宙望遠鏡のメインコンピューターがダウンしたことを受けて、修理ミッションの内容に変更を余儀なくされて、打ち上げは来年へと延期されていた。  


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2009年04月22日

ジェットステルス無人攻撃機「アベンジャー」を初公開



 米ジェネラル・アトミックス社は21日、RQ-1「Predator(プレデター)」をベースに開発を進めてきたジェットエンジンを搭載した初のステルス無人攻撃機「Predator C『Avenger(アベンジャー)』」の機体映像を初めて公開した。
 低速長時間の偵察任務用のためにレシプロエンジンを搭載したプレデターの設計思想を一新、セスナ、サイテーションXLSで採用されいるプラット・アンド・ホイットニー製のCanada PW545Bジェットエンジンを搭載することで740km/hの最高速度をマーク(プレデターの最高速度は220km/h)。実用上昇限度もまた、高度6万フィート(18km)を達成することに成功。また、高速での巡航飛行に合わせて主翼は17度の後退翼やステルス性向上のためのVテイル型の垂直尾翼を採用するなど、大型の戦略偵察機、RQ-4「Global Hawk(グローバルホーク)」並の飛行性能をプレデターとほぼ同等の小型の機体で実現することを可能にした極めて意欲的なUAV(無人航空機)となる。
 ジェットエンジンを搭載したアベンジャーの場合、従来機の3分の1の時間で攻撃目標まで到達することが可能ということもあり、米軍ではアベンジャー(Avenger=復讐)をその名の通り、敵対的目標に対する攻撃任務などに利用していく方針。  


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2009年03月18日

スペースシャトルには密航者が乗っていた


 米東部標準時で今月15日に打上げが実施されたスペースシャトル「ディスカバリー」(STS-119)は「密航者」を乗せたまま打上げが実施されていたことが17日、NASAの発表により明らかとなった。
 NASAによるとこの「密航者」はケネディー宇宙センターに隣接するメリット島野生動物保護区に住んでいたとみられるコウモリ。このコウモリは打上げ前の検査の際にスペースシャトルの外部燃料タンクに留まっていることが判明。打上げチームは打上げまでにどこかへ飛んでいってもらうことを期待したが、打上げ後に実施されたビデオ映像による解析調査の結果、このコウモリは打上げの際もそのまま外部燃料タンクに留まっていたことが判明したとしいる。
 画像解析に協力した動物学者によると、このコウモリは右肩か、左翼に問題があり、飛び立つことができない状態にあったのではないかと見ている。
 NASAでは、このコウモリは恐らく打上げの衝撃で打上げ後、しばらくしてから振るい落とされてしまったのではないかと見ているが、本当にどうなったかは不明。
 NASAでは、1998年のスペースシャトル「コロンビア」(STS-90)の打上げに際しても「翼のある生き物(one of the winged creatures)」が外部燃料タンクに留まっていたことがあったが、STS-90の打上げではメインエンジンが点火するとその生き物は飛んでいってしまったとも説明している。  


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2009年02月19日

改造版のF-22であれば日濠への輸出は可能


 ノートン・シュワルツ米空軍参謀総長は17日、F-22の追加生産問題に付いて触れて現在の183機の配備計画では不足であり、米空軍としては追加で60機の生産を求める方針であることを明らかにした。
 また、懸案となっている日本およびオーストラリアへの輸出問題についても見解を示し、現行の機体はステルス技術など機密保持上の制約から輸出することは困難だが、輸出困難な技術部分を取り除いた機体を別に生産することで輸出も可能となると述べた。
 追加機購入のための議会への予算申請期限は3月1日となっており、米空軍ではそれまでに追加機生産の予算申請を行うのか、正式な態度表明を行う予定。
 シュワルツ米空軍参謀総長は仮に追加機生産の予算申請を行うとした場合、追加予算を申請するのではなく、既存の予算配分を見直すことで、追加機購入分の予算を捻出することになるだろうとも述べている。
 米国防省内ではF-22の価格が高額すぎること(米空軍の公式情報サイト「Air Force Link」によるとUnit CostはF-22が1億4200万ドル、F-15Eが3110万ドル)、また対テロ戦争においてはF-22のような主力戦闘機の役割は限定されているとして、F-22の生産は183機で止め、代わって無人航空機(UAV)の導入を優先すべきとの考えを示す向きが強まっていた。
 ロバート・ゲーツ国防長官はこれまで空軍戦略に関してはUAV導入拡大の基本方針を進めてきたこともあり、米空軍制服組の間ではF-22追加生産問題に対して明言することは控える向きが続いてきた。  


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2009年01月05日

コロンビア喪失事故でNASAが最終報告

 NASAは12月30日、2003年2月1日に大気圏に再突入の途中でテキサス州の上空で空中崩壊を起こしたスペースシャトル「コロンビア」の最終事故調査報告書を発表した。
 今回、発表された事故調査報告書によるとコロンビアの乗員は、空中崩壊を起こして機体が分解した後も最大1分間に渡って生存した可能性があるという衝撃的な事実を初めて明らかにした。
 NASAによると、コロンビアの乗員モジュールは機体が空中分解を起こすと同時に、各種のアラートが一斉に鳴り出して、機体に異常が発生したことを乗員に通報。コロンビアのパイロットは一斉に鳴り出したアラートを受けて、規定のプロシージャーに従って危機回避策に着手。しかし、乗員は最後まで機体がどのような状況に陥ったのかについては判っていなかっただろうとも述べている。
 その後、コロンビアの乗員モジュールは空中分解してから数秒後に高度6万3500フィート(約1万9350メートル)の上空で気密が暴露し、ほぼ一瞬の内に空気圧が真空状態までに急激に低下。その時点で乗員の全員はヘルメットのバイザーを閉めていなかったために、減圧症での最悪の状況「Ebullism(一瞬のうちに体液が沸騰状態に陥ること)」に陥り、意識を喪失したとしている。また、仮に宇宙服の気密が完全だったとしても、コロンビアの乗員モジュールは極度に安定を失って落下を始めたことから直ぐに気を失っただろうと説明している。
 その上で、NASAは乗員はコロンビアが空中分解を起こした後も1分間に渡って生存していた可能性はあるが、どの乗員も意識を保つことができたのは事故後、数秒間の間であり、減圧症の影響で例え、地上落下の衝撃がなく、減圧症が発生した直後の状態で、適切な治療が施されたとしても助かる見込みはなかっただろうとも述べている。
 事故調査委員会は今回の事故調査報告書でコロンビアの乗員が事故発生当時に完全に宇宙服を着ていなかったことに注目。その上で、乗員が宇宙服を完全に装着し、更に、宇宙服に関しても装着後、自動的に内圧が保たれるような構造にはなっていれば、より長く意識を保つことができ、より長い間、緊急対応を行うことはできたはずとし、将来の宇宙服では自動的にヘルメットのバイザーが閉まるなど、緊急時への対応が自動的に行えるように改善するように求めている。
コロンビアの最終崩壊プロセスの詳細は以下の通り
フェーズ2からの続き
GMT 13:59:24 「ヒューストンへ、こちらコロンビア、タイヤの空気圧に異常が発生したというメッセージが表示されている。それとヒューストンからの最後のメッセージが聞き取れなかった」
GMT 13:59:29 シャトルの自動操縦機能が規定限界値を超える。左翼の破壊がエルロンにまで波及(この後、シャトルは14:00:18まで空中回転状態となる、重力加速度は3.5Gまで到達)
GMT 13:59:31 シャトルからのデータダウンリンクが途絶
GMT 13:59:32 「ラジャー(了解)」コロンビアからの最後のメッセージ
フェーズ3
GMT 13:59:33 FCS CH4に関連してマスターアラーム
GMT 13:59:37 シャトルの異常ピッチ動作が開始
GMT 13:59:46 デブリAが剥離(恐らく左側OMSポッドカバー)
GMT 13:59:52 デブリDが剥離(恐らく左側OMSポッド)
GMT 14:00:02 デブリB/Cが剥離(左翼の一部)
GMT 14:00:05 GPCシグナルが途絶
GMT 14:00:11 OMSタンクから燃料漏れ
ビデオ映像での軌跡の色が変化
フェーズ4
GMT 14:00:18 機体の最終崩壊プロセスに突入
電気系統がダウン(インターコム、生命維持装置、その他全ての乗員モジュールの機能がダウン)
シャトルが格納庫ハッチ、乗員モジュール、機体本体の3つに分解
GMT 14:00:25 乗員モジュールが複数個に分解
一時的に乗員モジュールの重力加速度が1Gにまで低下
GMT 14:00:35 乗員モジュールの気圧低下が開始
GMT 14:00:53 乗員モジュールが最終崩壊プロセスに突入
上部デッキとミドルデッキが分離
乗員モジュール内が外気に露出
フェーズ5
GMT 14:00:59 乗員モジュールの気圧低下が完了
GMT 14:01:10 乗員モジュールが更に複数個に破片に分解
地上観測ステーションから乗員モジュールの捕捉が困難に
フェーズ6
GMT 14:35:00 乗員モジュールの全て破片が地上に到達  


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2008年12月29日

シャトル輸送機の珍しいショット







 今月10日、フロリダ州のケープケネディー宇宙センターに帰還するため、スペースシャトル「エンデバー」を載せてカリフォルニア州エドワーズ空軍基地を離陸した「シャトル輸送機(Shuttle Carrier Aircraft)」を真上から撮影した珍しい写真。
 NASAではシャトル輸送機の随行機から撮影したものだと説明している。
 このシャトル輸送機、その後、ケープケネディー宇宙センターの気象条件が再び悪化したことを受けて、一旦、テキサス州のフォートワース米海軍基地に着陸。そこで2日間に渡って待機し、12日にケープケネディー宇宙センターに向けて離陸。
 ケープケネディーには12日午後2時に無事に帰還を果たした。  


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2008年12月22日

おみくじ

  


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2008年12月14日

事故現場は一面瓦礫の山、米海兵隊のF-18戦闘機墜落事故


 今月8日に起きた米海兵隊のF-18戦闘機の墜落現場。カリフォルニア州サンディエゴの住宅街は、F-18戦闘機の墜落によって一面、瓦礫の山と化してしまった。
 事故は現場から約2マイル(約3.2キロ)離れたところにあるミラマー海兵隊航空基地に帰還途中のF-18戦闘機が制御を失って、住宅密集地域の真ん中に墜落したというもの。この事故により戦闘機が墜落した家に住んでいた家族4名の全員が死亡するという惨事となった。
 この事故で死亡した家族は、3ヶ月前に米国に移民してきたばかりの韓国人家族。近所との人付き合いも良く、良くおばあちゃんが子供の15ヶ月の赤ちゃんが乗ったベビーカーを押す姿が目撃されていた。
 事故機のパイロットに関しては墜落する直前に緊急脱出装置を使って脱出。パイロットは街路樹にパラシュートが絡まって状態で救出された。
 米国防総省では事故原因に関しては一切、コメントはしていないが、一部報道によると事故の調査にあたっている連邦職員は、事故機は右エンジンのパワーを失っていた模様だと述べたとしている。
 米海兵隊、海軍で広く用いられているF-18戦闘機に関しては最近になり、数十機の機体から、エルロンに使われている部品に金属疲労による亀裂が生じていることが見つかり5700万ドルの費用を投じて修理が行われていた。  


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2008年11月01日

NASAが公開、これが未来の超音速旅客機用のコックピット


 最近になり、複数の航空機メーカーが超音速ビジネスジェット機の開発を進めているが、超音速機の場合、有視界飛行には限界があり、既存の方式に代わる新方式の操縦方法の確立が急がれている。
 このような状況下で現在、NASAが開発を進めているのが「エクスターナル・ビジョン・システム(External Vision System)」と呼ばれる新方式のコックピットとなる。
 NASAでは現在、退役したF-18B戦闘機の後部シートを改造することで、EVSを搭載した実験機を開発して、実際の飛行実験を繰り返している。
 画像上はEVSを搭載したF-18B戦闘機の後部シートの映像となる。EVSの場合、航空機に取り付けられたビデオカメラを通じて外部のビデオ映像を撮影(この実験機の場合、ビデオカメラは前部シートのヘッドアップディスプレイ部分に取り付けられている)。その実写映像に様々な航行用のデータをオーバーレイ方式で重ね合わせた上で、コックピットの前部に取り付けられたディスプレイを通じて、パイロットに提示することになる。  


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2008年10月24日

ボーイング、B787の出荷予定日がまた延期の可能性


 ボーイングのジム・マックナーニCEO(経営最高責任者)は23日、決算発表後に行われたプレス向けのカンファレンスの席上でB787「ドリームライナー」の生産スケジュールに付いて言及し、「ストライキの影響により787の生産に僅かだが遅延が生じる恐れがでてきた」と述べた。
 2000名の整備士削減計画を掲げたボーイングの方針に対抗するために、職業別労働組合の一つとなる国際機械整備士組合(International Association of Machinists)とのストライキを起こすと同時に、労使交渉も難航し、ストライキ長期化の見通しとなってきたことが、今回の納期予定日延期の原因。
 現状のスケジュールでも既に当初の計画に比べて15ヶ月の遅延が発生しており、今後、AMのストライキによる生産遅延分が加味された場合は遅延は16~17ヶ月に達する恐れがでてきた。
 ボーイングは今のところ、2009年7-9期に最初の飛行テストを実施し、続く10-12月期に顧客(全日空)へのファーストデリバリーを行うことを計画していていた。  


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2008年10月01日

史上初!2機のスペースシャトルが同時に発射体勢


 フロリダ州ケープケネディー宇宙センターで発射台に据えられたスペースシャトル「アトランティス」(手前)とスペースシャトル「エンデバー」。
 こうした形で2機のスペースシャトルが同時に発射態勢となるのはスペースシャトルの運用史上、初の出来事となる。
 今月10日に打ち上げが予定されている「アトランティス」は国際宇宙ステーションの軌道(高度400キロ前後)よりも高い、高度600キロを軌道上にあるハッブル宇宙望遠鏡の修理ミッションを行うことが予定されているため、打ち上げ後、「アトランティス」に何らかの問題が発生し、地球に帰還できないような状況が発生したとしても、これまでのスペースシャトルのように国際宇宙ステーションに避難するということができない。
 このため、今回のハッブル宇宙望遠鏡修理ミッションに関してのみ、「アトランティス」の打ち上げと同時に地上で「エンデバー」を打ち上げ可能状態にして待機させることが必要となったことが、今回、「アトランティス」と「エンデバー」の2機のスペースシャトルを発射スタンバイとした理由となる。  


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2008年09月23日

米空軍、退役したF-117ステルス戦闘機の解体実験を実施


 米空軍が今年4月に全機退役処分としていたF-117ステルス戦闘機の実機を使った解体処理実験を実施していたことが米空軍の発表により明らかとなった。
 F-117の解体処理実験は8月26日、カリフォルニア州パームデールにある米空軍の第42工場基地(Plant 42)で実施され、屋外に駐機状態にされたF-117ステルス戦闘機は、キャタピラー製の解体工事用の大型重機を使って完全に粉砕され、瓦礫の山と化した。
 今回、解体実験の対象となったのはF-117A/784という機体番号のもの。
 F-117は技術評価用のYF-117Aが5機、生産型のF-117Aが59機生産。生産型のF-117Aに関しては1982年4月20日ネバダ州グルームレイクで1機(F-117A/785)が事故で喪失、1986年7月11日にカリフォルニア州バーカーズフィールドで1機(F-117A/792)が事故で喪失、1997年9月14日にメリーランド州バルチモアで1機(F-117A/793)が事故で喪失、1992年8月4日にニューメキシコ州アラモゴードで1機(F-117A/803)が事故で喪失、1999年3月27日にユーゴスラビア・ブジャノヴィシで1機(F-117A/806)が戦闘で喪失、1987年10月14日にネバダ州トノパで1機(F-117A/815)が事故で喪失、1995年5月10日にニューメキシコ州ズニで1機(F-117A/822)が事故で喪失し、これまでに7機を喪失しており、これに今回解体された1機を加えると、残存する生産機の機体数は51機となった。
 残存機中、公開展示されている機体は780、781、782(展示機には816とペイント)、783、785の5機。
 米空軍では当初、退役した機体は全てアリゾナ州トノパ実験場(通称「エリア52」)で保存し、必要が生じた場合は実戦配備に戻す考えもあると述べていたが、一部では、トノパ実験場で保管する目的はステルス技術の機密漏えいを恐れたためではないか、との見方もでていた。
 米軍では今回、F-117の実機を用いて解体処理実験を行った目的は、F-117の最良の解体方法を見つけるため、と説明しており、ステルス技術の機密漏えいを防ぐことが可能な解体方法が見つかった時点で残りの51機に関しても順次、解体処理される可能性が強まってきた。  


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2008年09月10日

戦闘機もエコの時代?混成燃料を用いた空中給油実験が実施


 温室効果ガスの排出量削減の観点からバイオ燃料の利用促進が検討されているが、日本においては自動車燃料としてもバイオ燃料への転換はほとんど進んでいない。
 地球温暖化防止への消極的な姿勢が目立つ米国となるが、実は、バイオ燃料の普及の観点からいうと最先進国は米国となる。
 もちろん、地球温暖化を防止するためにバイオ燃料が普及した訳でなく、実際のところは、原油価格の上昇を受けて単にガソリン価格の高騰が続いていることがバイオ燃料の普及の原因ともなっている。
 こうした取り組みは最近になり、米軍組織の間でも浸透。米軍の中でも最もバイオ燃料普及に積極的なのが、膨大な燃料を湯水のように消費するジェット機を多数運用している米空軍となる。
 画像は、8月28日に行われたKC-135空中給油機を用いた飛行中のF-22戦闘機に対する50:50の混成燃料の空中給油実験を撮影した映像。
 今回の実験により50:50の混成燃料を用いても空中給油には支障が生じないことが判明。米空軍の混成燃料全面移行計画は更に一歩前進した格好だ。
 米空軍では7月には同じく50:50の混成燃料を使ったF-15戦闘機による音速飛行実験を実施し、50:50の混成燃料を用いた場合でもJP-8相当のジェット燃料と遜色がないとの実験結果を得ていた。
 米空軍では、最終的には保有する全航空機に使用する燃料を50:50の混成燃料に切り替えることで、原油価格の上昇に伴う燃料費高騰に歯止めをかける。  


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2008年09月03日

国際宇宙ステーションが緊急軌道変更、その驚くべき舞台裏


 ロシア連邦宇宙局(Roskosmos)は27日、スペースデブリとの衝突回避のために国際宇宙ステーション(ISS)の緊急に軌道修正作業を実施した。
 この軌道修正作業は、ISSの方向を一旦、進行方向逆に向けて軌道修正用のESAの宇宙船、ATVのロケットエンジンを前方に向けて噴射することで、ISSの速度を減速させて、軌道高度を下げるという非常に特殊な操作が実施された。
 ISSは地球の重力に引き寄せられ、周回するごとに軌道高度を下げているため、わざわざ、軌道高度を下げるという軌道修正は本来は行うべき内容ではないが、ISSは前回、6月にATVのロケットエンジンを噴射することで軌道を上昇させる軌道修正作業を行ったばかりということもあり、想定されている軌道高度の上限に近く、今回は、軌道高度を上昇させることはできなかったことが、軌道高度の低下という非常に特殊な軌道修正作業を行う要因となった。
 それはともかく、ISSとの衝突コースに入ったスペースデブリとは何者なのだろうか?
 このスペースデブリの正体に関してロシア連邦宇宙局も、ESAも一切、明らかにしなかったものの、NASAはこのスペースデブリとはロシアが2006年6月25日に打ち上げた「EORSAT」と呼ばれる軍事偵察衛星の「Cosmos 2421(29247/2006-026A)」であったことを明らかにしている。
 「Cosmos 2421」の打ち上げ時に米国が公開したデータによるとこの衛星の軌道要素は遠地点が430キロ、近地点が409キロ、軌道傾斜角が65度の極軌道衛星となっていた。
 NASAでは「EORSAT」とは海上で航行中の西側の艦船を巡航ミサイルを使って破壊する際に使用するための目標補足用のレーダー衛星だと説明している。
 この衛星、2006年6月25日に打ち上げが実施。2008年2月頃に喪失したものと見られていた。
 NASAのニューズレーター「Orbital Debris Quarterly News(Vol 12, Issue 3)」によると「Cosmos 2421」は2008年3月14日に空中分解を起こし約300個の破片に細分化。その後、4月から6月にかけて更に分解を起こし、最終的には地上から観測可能な5センチ以上のスペースデブリ約500個によって構成された「宇宙開発史上最大規模のデブリ雲」と化してしまったと述べている。
 NASAではこの衛星が空中分解を起こした原因に関しては不明だと述べているが、「EORSAT」はこれまでも度々、同じ状況が発生してきたとも述べている。
 空中分解というのは、具体的には軌道上で爆発が起ったのではないかと思われるところだが、こうした人工衛星が軌道上で爆発を起こすのは一体、どういう原因が考えられるのだろうか?想定可能な原因を列挙すると
①タンクに残った軌道修正用の残存燃料が太陽光の輻射熱により温度上昇を起こして爆発した。
②情報漏えい防止のために自爆させた。
③他国の衛星攻撃兵器による攻撃を受けた。
 などが可能性としては挙げられる。
まず、①の可能性だが、人工衛星は一般的には軌道修正用の残像燃料が尽きたところで、衛星寿命を迎える。NASAの推定ではこの衛星の衛星寿命は約2年。打ち上げが2006年6月25日で2008年2月10日に喪失したとすると、残存燃料は枯渇していた可能性が高い。
 次に②の自爆という可能性だが、これは基本的にはあり得ない。高度400キロ前後の軌道上の人工衛星はスペースシャトルを使えば捕獲することは理論的には可能だが、技術的難易度は非常に高いのが現状。また、このような低軌道の人工衛星の場合は、喪失後は数年で大気圏に再突入してしまうため、わざわざ破壊しなくとも情報漏えいする恐れはないからである。
 次に残ったのが、他国の攻撃を受けたという可能性となるが、衛星攻撃兵器を保有しているのは米国、ロシア、中国の3ヵ国だけしかなく、ロシアの衛星が仮に攻撃を受けては破壊されたとなると、可能性としては米国か中国が破壊したということになるが、他国の衛星に攻撃を行うことは、事実上の宣戦布告とも同意義であり、現実性としては低い。
 では一体なぜ、「Cosmos 2421」は空中分解したのであろうか?
 ここまで書いた時点で続報が寄せられた。過去に起きた「EORSAT」の空中分解はいずれの場合もロシアのトラッキング・ステーションの通信範囲内で起きており、米国の情報筋ではこれらの衛星は意図的に自爆させられたものと見ているという。
 これはまったく不可解な行為だ。前述したように軌道上の人工衛星を捕獲することは事実上不可能であり、わざわざ、使用不可能になった人工衛星を自爆させる必要性などはどこにも存在しないからである。もし、この衛星が本当に自爆したのならば、それは情報漏えい防止のための自爆ではなく、衛星破壊兵器開発の一環として、軌道上の衛星で爆発を起こしたと考えるのが適当なのかもしれない。
 昨年1月には中国が衛星破壊兵器の実験を行ったことで、米中間の関係が急速に悪化するという事態が発生した。「Cosmos 2421」の空中分解に関するこれらの情報はまったくの伝聞にしか過ぎないが、もし、本当にこの衛星が自爆したのだとすると、それは米国にとっては中国の実験以上に大きな脅威であるに違いない。
 ここまで来るとロシアによるISSの軌道変更も自作自演の茶番劇でしかなくなる。
 米国がスペースシャトルの退役時期延長を検討しなければならない本当の理由がここにあるのかもしれない。  


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2008年09月01日

NASA、スペースシャトルの退役時期延長を検討へ


 NASAのグリフィン長官が2010年での退役が決まっているスペースシャトルに関して、後継の有人宇宙船「オリオン」の完成が見込まれている2015年まで運行の延長が可能かどうか、検討するように指示を出していたことが8月29日、明らかとなった。
 米地方紙の「オーランド・センチネル(Orlando Sentinel)」がグリフィン長官が部下に宛てた電子メールを入手。その内容を報じたことにより明らかとなったものとなる。
 NASAは2010年でスペースシャトル全機を退役させることを決定し、2010年から後継の有人宇宙船「オリオン」の完成が見込まれている2015年までの間は、国際宇宙ステーションへの渡航手段としてはロシアのソユーズ宇宙船を利用する方向で米議会と予算確保に関する調整作業を進めていた。
 しかし、8月にロシアがグルジアに対して侵攻攻撃を行ったことを受けて、議会を中心にこのNASAによるソユーズ宇宙船利用案に反対する動きが拡大。NASAが当初求めていたソユーズ宇宙船利用案を議会が承認する可能性はほとんどなくなってしまっていた。
 今回、グリフィン長官がスペースシャトルの運用延長の検討を指示したのは、代換案として利用を検討していたソユーズ宇宙船の利用が議会によって承認される見通しがなくなったことを受けてのものと見られている。
 NASAのジョン・エンブリック(John Yembrick)広報官は同日付けで、AP通信のインタビューに応じた上でオーランド・センチネル紙が報じたグリフィン長官が発したとする電子メールの存在を認める発言を行った上で「スペースシャトル運用延長が決まった訳ではない」と発言。
 グルジア紛争に伴う米露間の関係悪化という思わぬ事態を受けてスペースシャトルの退役時期が延長されるという思わぬ事態が生じる可能性が強まってきた。  


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2008年08月26日

英キネティック社、無人航空機の連続飛行世界記録を更新


 英防衛産業大手のキネティック(Qinetiq)社は24日、同社が開発したソーラーパネルを使って発電しながら飛行する超軽量無人航空機「Zephyr」が82時間37時間の連続飛行時間を達成して、非公式ながらも無人航空機の連続飛行世界記録を更新したことを発表した。
 無人航空機の公式の連続飛行世界記録は「Zephyr」が2007年に打ち立てた54時間と、2001年に米空軍の無人偵察機「Global Hawk」が記録した30時間が最高だった。
 実験は英国防省と米国防総省に共同実験として月28日から31日にかけて米アリゾナ州にある米陸軍のユマ実験場で実施。地上からの無線コントロールで離陸した「Zephyr」は離陸後、オートパイロットで通常のジェット飛行機の飛行高度の2倍に相当する高度6万フィート(約1万8300メートル)まで上昇し、衛星の監視下の元で3日間以上に渡って飛行状態を維持することに成功した
 キネティック社では今回の実験には米国政府の軍用通信機器が技術評価用に搭載されていたと説明しているが、搭載されていたペイロードの詳細な実験目的は不明。
 Zephyrは翼幅は12メートルと小型のセスナ機並の大きさがあるが、重さは27キロしかない超軽量の無人航空機。翼に搭載されたソーラーパネルを使って発電した電力をバッテリーに充電することで、太陽光発電ができない夜間の飛行も可能という特徴を持っている。
 ソーラーパネルは使った無人航空機は理論上、モーターなどの機器が劣化しない限り、半永久的に飛び続けることができるため、高価な通信衛星に代わる大気圏内衛星として利用ができるのではないか、など、様々な用途が見込まれている。  


Posted by mar-kun at 22:28Comments(0)航空ニュース

2008年08月17日

超音速飛行実験体「HYBOLT」の打ち上げ実験8月21日実施


 NASAは12日、HYBOLT(Hypersonic Boundary Layer Transition)とSOAREX(Sub-Orbital Aerodynamic Re-entry Experiments)の2つの次世代実験宇宙船の打ち上げを21日、バージニア州にあるNASAのワロップ基地で実施することを発表した。
 HYBOLTは、米ロケットベンチャー、アライアント・テックシステムズ(Alliant Techsystems)が開発を行ったALV X-1ロケットの先端に固定、SOAREXはALV X-1のセカンダリー・ペイロードに搭載されることで打ち上げが実施され、高度400キロに達した後、軌道上に放出。
 HYBOLTは、軌道上で分離した後、地球の熱圏をマッハ8以上の速度で飛行することにより、超音速(ハイパーソニック)飛行時の諸データを収集。開発が進められているX-51Aなどスクラムジェットエンジンなどを搭載した超音速弾道航空機の開発の基礎データとして役立てる。
 SOAREXは宇宙からのサンプルリターン用にNASAが開発をしてきた小型の自律制御可能な再突入用カプセル。小型ロケットで打ち上げられた後、約40分間に渡って微細重力環境で各種実験を行い、その後は、大気圏に再突入して地上まで帰還できる能力を持つ。NASAはこれまでに合計4回に渡って、SOAREXによる再突入実験を実施。今回の実験は多重再突入実験(Multiple Reentry Experiments)を行うため、と説明している。  


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2008年08月06日

バッターアウト?米SpaceX社のFalcon1ロケットとは


 米SpaceX社は2日、ハワイの南西2500マイルにあるクェゼリン環礁にある発射施設からFalcon1型ロケットの3回目の打ち上げを実施したが、ロケットはステージセパレーションの際に発生したトラブルにより、打ち上げは失敗した。
 2006年3月に行われた1号機の打ち上げでは打ち上げ30秒後にファーストステージに発生した問題によりロケットは墜落。2007年3月に行われた2号機の打ち上げでは、セカンドステージの燃焼が規定時間未満で終了したため、ロケットは予定軌道には到達できず、部分的成功(実質的失敗)に終わっており、今回の3号機の打ち上げ失敗を受けてFalcon1は3回連続で打ち上げ実験に失敗したこととなる。
 野球の場合、スリーストライク、バッターアウト(実際、米国内メディアの場合、今回のロケット打ち上げ失敗をこのタイトルで報じたところもある)ということになり、民間企業として初の本格的ロケット開発に乗り出したSpaceX社は事業継続の瀬戸際に追い込まれたこととなる。  


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