2008年04月11日

F-15戦闘機の構造不良問題

F-15戦闘機の構造不良問題
 発端となった事故機の操縦士がボーイング社を告訴
昨年10月2日、ミズーリ州で起きた飛行訓練中の米空軍のF-15C戦闘機が、機体の構造部分に生じた金属疲労の影響で飛行中に空中崩壊するという事故を起こした問題に関連して、事故機のパイロットが機体の製造・開発・保守を担当したボーイング社に対して事故の原因は同社の保守体制の不備にあったとして同社に対して損害賠償請求訴訟を起こしていたことが10日まで明らかとなった。
 米シアトルタイムズ紙の報道によると訴訟を起こしたのは事故機を操縦していたスチーブン・スティルウェル米空軍州兵少佐(Major Stephen Stilwell)。スティルウェル少佐は機体が空中崩壊した際、辛くも緊急脱出を行うことはできたものの、事故により重症を負っていた。
 米空軍の事故調査委員会は今年1月、機体を支える構造材となる縦通材が飛行中に破断したことが、墜落につながったとの調査報告書をまとめた上で、機体の定期検査では機体内部の縦通材は検査の対象となっていなかったことを指摘し、事故に至ったのは定期検査の方法にも問題点があったことなども指摘していた。
 F-15戦闘機はマクダネル・ダグラス社が開発を行い1972年に初飛行を行った米空軍の現在まで続く主力戦闘機。マクダネル・ダグラス社は1997年にボーイング社に合併・吸収されていた。


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