2008年03月26日

NASA、予算圧縮のために

NASA、予算圧縮のために
 NASA、予算圧縮のために1機の火星探査ローバーの運用停止の方針
 NASAが予算圧縮のため現在、2機あるマーズ・エクスプロレーション・ローバー(Mars Exploration Rover)の内の1機をスリープ状態にして運用停止にすることを検討していることが24日までに関係者の証言により明らかとなった。
 NASAのマーズ・エクスプロレーション・ローバーとは、2004年1月3日に火星に着陸したスピリット(Spirit)と2004年1月24日に着陸したオポチュニティ(Oppotunity)の2機の地上探査ロボットのこと。この2機のマーズ・ローバーは以来、4年以上に渡って探査活動を継続し、火星探査史上、稀に見る成果を上げてきた。
 しかし、NASAはこの2機のマーズ・ローバーに代わる次世代ローバー「マーズ・サイエンス・ラボラトリー(Mars Science Laboratory)」を2009年中にも打ち上げる予定となっており、マーズ・サイエンス・ラボラトリー開発費用捻出のために、既存の火星探査関連予算を400万ドル(約4億円)削減する必要が生じたことが、今回の方針につながった模様だ。
 NASAのこの方針は既にマーズ・ローバー・グループに上層部による決定事項として通知済みとなっており、覆すことは困難な模様だ。
 スピリットとオポチュニティのどちらを運用停止にするのかの決定はまだ行われていないが、運用停止とする場合は、ローバーの電子機器の維持に最低限必要な機器の電源は全てオフにされた上で、スリープモードにする操作が実行される見通しだ。
 NASAの次世代ローバー「マーズ・サイエンス・ラボラトリー」は火星の大気圏突入の方法を巡って開発が難航。当初の予想を上回る予算が投じられる状況となっている。


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