2008年06月08日
米海軍、ターミナル段階の弾道ミサイルの迎撃実験に成功
米海軍は5日、ハワイ沖で行われた実験でイージス艦に搭載されたスタンダードミサイル2を使ってターミナル段階に達した弾道ミサイル迎撃実験に成功したことを発表した。
今回、行われた実験は、海上発射型弾道ミサイルに対する迎撃能力をサポートした「Aegis BMD 3.6.1」という最新型のイージスBDM武器システムの能力を検証するために実施されたもので、同日、ハワイのカウアイ島西100マイルから発射された海上発射型弾道ミサイルがターミナル段階に達したところを米海軍のイージス艦「[レイク・エリエ](CG 70)」に搭載されたはスタンダードミサイル(Standard Missile 2 Block IV)を使って高度12マイル(約19.2キロ)の低空で迎撃することに成功した。
従来型のイージスBDM武器システムの場合、宇宙空間(高度100キロ前後)のミッドコースでの迎撃しか対応していなかったため、地上発射型弾道ミサイルに比べて比較的低高度を飛翔する海上発射型弾道ミサイルを迎撃することは困難だった。
今回、ターミナル段階の海上発射型弾道ミサイルの迎撃実験に成功したことを受けて米国の弾道ミサイル防衛構想は現実化に向けて大きく前進したこととなる。
Posted by mar-kun at 18:01│Comments(0)
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