2008年05月16日
ボーイングのCH-47生産ラインが一時操業停止
米陸軍犯罪捜査局が米ペンシルバニア州フィラデルフィアにあるボーイング社のCH-47「チヌーク」大型ヘリコプターの生産ラインに対して一時操業停止命令を出していたことが14日までに明らかとなった。
米国防総省では今のところ米陸軍がボーイング社の生産ラインに対して操業停止命令を出した理由に関しては明らかにしていないが、工場があるペンシルバニア州選出のジョー・セスタク下院議員によると工場で生産中の2機のヘリコプターの1機に関してケーブルの切断があることが明らかとなったことが、今回の操業停止の理由だと聞かされていると述べている。
ケーブルの切断が何者かによる破壊工作によるものなのか、あるいは生産上の作業上の不手際によるものかなどについては明らかにはされていないが、同日付けのフィラデルフィア地方紙「フィリー(Philly)」はセスタク下院議員の発言として「チヌークで見つかったワイヤーの切断箇所は不規則で、故意による可能性がある」とした上で「破壊工作によるものか、事故によるものか、数週間以内に判断が下されることになるだろう」とするとのインタビュー記事を掲載している。
フィリー紙によるとケーブルの切断はボーイング社の検査によって発見。その後、ボーイング社が国防総省および連邦捜査機関に通報したことを受けて、米陸軍犯罪捜査局が生産ラインの一時停止命令を出した上で現場検証を行うという事態に発展したとしている
今回の操業停止命令は一時的なもので、生産ラインは近く正常な状態に戻る見通し。
Posted by mar-kun at 23:14│Comments(0)
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