2008年04月11日
NASAの火星探査機「フェニックス」

NASAの火星探査機「フェニックス」、火星への着陸のための軌道修正を実施
NASAは10日、昨年8月4日に打ち上げた火星探査機「フェニックス(Phoenix Mars Lander)」を火星着陸のための軌道修正作業を実施したことを発表した。
今回の軌道修正作業はフェニックスの方向軸を145度修正した上で、フェニックスに搭載されているスラスターを35秒間噴射することで実施。その後、フェニックスはアンテナの方向を地球に向けるための調整作業を行い、起動修正作業は完了した。
フェニックスは更に3回の軌道修正を実施した後、来月25日にも火星の大気圏に突入する予定だ。
5月25日に予定されている大気圏突入は、耐熱シールドを使って高度2万1000キロから減速を実施。その後、高度914メートルに達した段階で逆噴射ロケットを噴射して地表に着陸させようとするもの。大気圏突入から着陸までの所要時間は約7分。
米国の火星着陸船が逆噴射方式による強制着陸方式を採用するのは1970年代に火星に着陸したバイキング探査機以来、実に30年ぶりのこととなる。
米国、欧州、ロシアなどの各国が火星に送り込んだ地上探査機が着陸に成功できた確率はこれまでのところ40%台に止まっていることもあり、NASAでは「着陸が成功するという保証はどこにもないが、リスクを減らすための最大限の努力を行い、着陸に望む」と、述べている。
Posted by mar-kun at 20:21│Comments(0)
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