2008年07月01日

地球上のどこにでも2時間で到達可能

地球上のどこにでも2時間で到達可能
 米国防高等研究計画局(DARPA)が6月24日、開発を行うことを公式に発表した超音速航空機のフルスケール実験機「Falcon HTV-3X」。
 これまで超音速機というとマッハ2の飛行可能なコンコルドなどが有名だったが、「Falcon HTV-3X」の場合、マッハ6以上の速度で巡航することを目指すなど、従来までの超音速航空機とは桁違いの速度で飛行することを目指している。
 もちろん、ジェットエンジンでは物理的制約からマッハ6もの速度を出すことはできないため、開発にあたっては現在は実験段階のスクラムジェットの一種となるバルカンエンジンを実用化することが計画実現のための最大の山場となる。
 ただし、スクラムジェットの場合はマッハ4以下の低速では起動しないため、「Falcon HTV-3X」は通常動力源としてターボジェットエンジンも装備し、ターボジェットエンジンを推進源として一般の航空機と同じように滑走路を使って離陸。離陸後はターボジェットエンジンを使ってマッハ4まで加速し、その後、搭載しているバルカンエンジンを起動するという複雑な運用方法を行う。
 そもそも地球の一周は約4万キロ、半周だと2万キロしかない。マッハ6の速度で巡航した場合、およそ2.7時間で地球の反対側まで到達可能ということとなり、事実上、地球のどこにでも2時間強で到達可能という、もの凄い高速移動性能を持つ航空機が誕生することとなる。
 そんな航空機を何のために開発するかということだが、DARPAでは、次世代戦略偵察機として、更に、新たな先制攻撃手段として現在、用いられている大陸間弾道ミサイルの代わりなどに用いることなどを検討しているとしているという。
 通常、こうした航空機はXナンバーが付いた先端実験航空機でおなじみなようにNASAが開発を行うのが普通だったが、用途が非常に軍事的であり、NASAの範疇からは逸脱していることが、今回、わざわざDARPA主導で開発が行われる経緯となったものと見られている。
 ただし、DARPAでは、こうした超高速機が実用化された場合はロケットに代わる安価な宇宙空間へと移動手段にも使えるとも説明している。


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