2008年05月29日

米空軍の次世代爆撃機開発計画、ノースロップグラマンが受注?

米空軍の次世代爆撃機開発計画、ノースロップグラマンが受注?
 ボーイング-ロッキード・マーチンの2社による企業連合と、ノースロップ・グラマンの間で受注獲得競争が繰り広げられてきたB-2ステルス爆撃機に代わる米空軍の次世代爆撃機開発計画に関して、米空軍が開発企業としてノースロップ・グラマンを選定していた可能性が高いことが28日までに英航空情報専門誌「アビエーション・ウィーク」に掲載された記事により明らかとなった。
 アビエーション・ウィークではこの次世代爆撃機の開発は、秘密裏に行われることが決まったとしており、米国防総省および企業側からのどちらからもこの件に関する正式発表は行われない見通しだ。
 ノースロップ・グラマンには初期開発費用として約20億ドル(約2100億円)が支出される模様だ。
 ボーイングは米空軍の次期空中給油機の選定においてもノースロップ・グラマンとEADSの企業連合によるKC-45に敗れており、もし今回の報道が事実であれば、米空軍の戦略的な航空機開発競争で連続してノースロップ・グラマン勢に敗退したこととなる。
 米空軍が計画している次世代爆撃機は2018年の実戦配備を予定していることから通称「2018爆撃機」と呼ばれているもの。
 米空軍では現在、古い順からB-52、B-1、B-2の3種類の爆撃機の運用を行っているが、B-52は半世紀も前の機体、B-1は超音速飛行は可能なものの、ステルス性能がB-2に比べると脆弱、最新型のB-2の場合はステルス能力を持つためレーダーには映らないが、目視で撃墜される可能性があるため、運用は夜間に限られるなどの制約があるなど、いずれも生存能力が低いことが欠点として挙げられてきた。
 そのため、米空軍ではB-1のように超音速で巡航可能で、B-2のようにステルス性能を持ち、更に、最新の電子戦の装備を備え、日中でも運用可能な機体の開発を計画し、航空各社に対して開発計画案の提案を求めていた。


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