2008年05月24日
空自は、新品のKC-767空中給油機を壊してしまったのか?

航空自衛隊が今年の2月、ボーイング社から新規導入を行ったKC-767空中給油機が導入早々、1週間も経たず、航空自衛隊が検査中に主翼を破損し、飛行不能状態にしてしまうとうミスを犯していたことが23日までに明らかとなった。
事故は検査作業を実施している最中に主翼のスラットが突然、開き、エンジンカバーに直撃。スラット、エンジンカバーが損傷。また、この事故により、両翼表面の一部も剥離を起こしてしまったというものとなる。
航空自衛隊によるとコックピット内の油圧ポンプ作動スイッチの電球を交換する作業を実施していたが、その際、油圧ポンプ作動スイッチを誤ってオンにしてしまい、その結果、スラットが開くという動作を招いてしまったことしている。
そもそもスラットとは何なのだろうか?
画像上は、エアバスA300旅客機の主翼の構造を示した図解となる。翼の前方に垂れ下がっているのがスラット、反対に後方に垂れ下がっているのがフラットと呼ばれている。スラットは前縁フラップと呼ばれる場合もあり、基本的にはフラットと同原理の主翼の浮力を増加させるための機能となる。
もちろん、スラットやフラットは機体の離着陸時に使用されるものとなるため、スラットを開いたからといって機体が損傷を受けるということはない。
Posted by mar-kun at 23:49│Comments(0)
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