2008年05月20日

NASAのTDRS-1衛星、運用25周年記念を迎える

NASAのTDRS-1衛星、運用25周年記念を迎える
 NASAが1983年4月にスペースシャトル「チャレンジャー」を使った軌道上に放出を行った「TDRS-1 (Tracking and Data Relay Satellite) 」が運用開始から25周年記念を迎えたことが16日、NASAの発表により明らかとなった。
 TDRSは宇宙船と地上とを結ぶデータ中継用に打ち上げた衛星群。1983年4月に放出されたTDRS-1以降、現在までに10機が打ち上げられ、1986年1月のチャレンジャー事故で喪失された1機を除き、9機が現在に至るまで運用を続けている。
 TDRS-1は1983年4月、チャレンジャーで低軌道上に放出された後、ブースターを使って静止軌道上まで到達することが予定されていたが、ブースターの不調から予定されていた静止軌道には到達できないという不具合が生じた。NASAでは運用状態にするために衛星本体の姿勢制御用ロケットを使って静止軌道まで移動さるという作業を実施。この作業のために、衛星本体の姿勢制御用ロケット燃料が減少。当初予定されていた10年という設計寿命を全うすることはできないのではないかとする見方もでていたが、実際には予定寿命の2.5倍を経過して尚も問題なく運用を続けるという快挙を遂げたことになる。


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