ジェットステルス無人攻撃機「アベンジャー」を初公開

mar-kun

2009年04月22日 21:23



 米ジェネラル・アトミックス社は21日、RQ-1「Predator(プレデター)」をベースに開発を進めてきたジェットエンジンを搭載した初のステルス無人攻撃機「Predator C『Avenger(アベンジャー)』」の機体映像を初めて公開した。
 低速長時間の偵察任務用のためにレシプロエンジンを搭載したプレデターの設計思想を一新、セスナ、サイテーションXLSで採用されいるプラット・アンド・ホイットニー製のCanada PW545Bジェットエンジンを搭載することで740km/hの最高速度をマーク(プレデターの最高速度は220km/h)。実用上昇限度もまた、高度6万フィート(18km)を達成することに成功。また、高速での巡航飛行に合わせて主翼は17度の後退翼やステルス性向上のためのVテイル型の垂直尾翼を採用するなど、大型の戦略偵察機、RQ-4「Global Hawk(グローバルホーク)」並の飛行性能をプレデターとほぼ同等の小型の機体で実現することを可能にした極めて意欲的なUAV(無人航空機)となる。
 ジェットエンジンを搭載したアベンジャーの場合、従来機の3分の1の時間で攻撃目標まで到達することが可能ということもあり、米軍ではアベンジャー(Avenger=復讐)をその名の通り、敵対的目標に対する攻撃任務などに利用していく方針。

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