垂直離着陸型F-35の実証機を用いたエンジンテストに着手
米統合打撃戦闘機開発チーム(Joint Strike Fighter programme team)は16日までに、F-35統合打撃戦闘機の垂直離着陸機「F-35B」の実証機(F-35 BF1)を用いたエンジンテストに着手したことを発表した。
F-35統合打撃戦闘機はロッキード・マーチン社が中心となって開発を進めている戦闘機開発計画。通常離着陸仕様のF-35A、垂直着陸仕様のF-35B、航空母艦艦載機仕様のF-35Cの合計3種類の開発が同時並行的に進められている。
通常離着陸仕様のF-35Aの実証機(F-35 AA-1)に関しては既に、2006年末に初飛行テストに以降、現在は実験主体がロッキード・マーチン社から米空軍に移管されて飛行テストが継続されている。
今回、実証機を用いたエンジンテストが開始されたことが明らかとなったF-35Bは、昨年末に実証機が完成したばかりのもの、今年に入ってからはテキサス州フォート・ウォーレスにあるロッキード・マーチン社の実験場で、飛行テストに向けた最終調整作業が進められてきたものとなる。
米統合打撃戦闘機開発チームでは今月中はエンジンテストを実施すると説明しており、エンジンテストが問題なく進行した場合には、初飛行テストに移行することとなる。
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