改良型F-15K「イーグル」戦闘機の21機追加購入を決定
韓国政府がボーイングF-15K戦闘機を21機、追加購入することを決定していたことが25日、ボーイング社の発表により明らかとなった。
韓国は既に40機のF-15K戦闘機の購入を決定し、この内、4機に関しては既に実戦配備を完了している。韓国政府では当初、追加で20機の購入を行うことを検討してきたが、2006年6月に訓練飛行中の1機が墜落事故を起こしたことを受けて、この1機の穴埋め分も加えて、今回、合計21機の追加購入が決定された。
導入が決まったF-15K戦闘機は搭載エンジンをP&W F100-PW-229EEP(EEPはEnhanced Engine Packageの略)に転換した改良型のF-15K。ボーイング社ではEEPはメインテナンスが従来の4300サイクルから6000サイクルの伸び、メインテナンス費用の削減が見込めることや、スラストあたりのエンジン出力が29000lbsから29100lbsに増大するなどの改善が図られていると説明している。ただし、アビオニクスなどの装備面での機能改善が図られているかどうかは不明。
ボーイング社ではEEPの提供が行われるのは韓国向けF-15Kで3カ国目だと説明している。
韓国政府との交渉の結果、2006年に墜落した旧F-15K機の喪失分を補う目的で購入される1機分に関しては旧F-15K機の導入価格と同じ価格で提供されるとしている。
納品は2012年第3四半期までに実施される見通し。
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