KC-767空中給油機、29日に航空自衛隊に引渡し
航空自衛隊向けにボーイングが開発を行ってきたKC-767空中給油機が20日、岐阜県各務原市の航空自衛隊岐阜基地に到着した。ボーイングでは岐阜基地に隣接する提携企業の川崎重工業岐阜工場の航空機用ハンガーを使って最終整備を行った上で29日にも航空自衛隊への引渡しが実施される予定だ。
今回、日本に到着したKC-767空中給油機は航空自衛隊がボーイングに発注した4機の内の1機。航空自衛隊にとっては初の空中給油機ともなり、今後、戦闘機の作戦行動範囲が飛躍的に向上することが期待されている。
KC-767は当初、2007年の1-3月期の納品が予定されていたが、米連邦航空局(FAA)の形式証明の取得の遅れや、フライトシステムに生じたソフトウェアの不具合解消、夜間給油用の照明ライトの角度調節などに手間がかかり、納期は1年も遅れるという事態が発生していた。
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