スペースシャトルには密航者が乗っていた

mar-kun

2009年03月18日 21:16


 米東部標準時で今月15日に打上げが実施されたスペースシャトル「ディスカバリー」(STS-119)は「密航者」を乗せたまま打上げが実施されていたことが17日、NASAの発表により明らかとなった。
 NASAによるとこの「密航者」はケネディー宇宙センターに隣接するメリット島野生動物保護区に住んでいたとみられるコウモリ。このコウモリは打上げ前の検査の際にスペースシャトルの外部燃料タンクに留まっていることが判明。打上げチームは打上げまでにどこかへ飛んでいってもらうことを期待したが、打上げ後に実施されたビデオ映像による解析調査の結果、このコウモリは打上げの際もそのまま外部燃料タンクに留まっていたことが判明したとしいる。
 画像解析に協力した動物学者によると、このコウモリは右肩か、左翼に問題があり、飛び立つことができない状態にあったのではないかと見ている。
 NASAでは、このコウモリは恐らく打上げの衝撃で打上げ後、しばらくしてから振るい落とされてしまったのではないかと見ているが、本当にどうなったかは不明。
 NASAでは、1998年のスペースシャトル「コロンビア」(STS-90)の打上げに際しても「翼のある生き物(one of the winged creatures)」が外部燃料タンクに留まっていたことがあったが、STS-90の打上げではメインエンジンが点火するとその生き物は飛んでいってしまったとも説明している。

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