火星探査機「フェニックス」、火星の北極地方への着陸に成功

mar-kun

2008年05月26日 21:32


 NASAは米太平洋標準時で25日の午後4時53分、火星探査機「フェニックス(Phoenix)」が北極地方への着陸に成功し、信号の送信を開始したことを発表した。
 NASAの探査機が火星に着陸するのは2004年に着陸に成功した探査ローバー「オポチュニティー」以来、約4年ぶりの快挙となる。
 「フェニックス」は今後、ロボットアームを使って地面を掘削して、北極域の地表を掘り上げて過去の水に関する情報を探し、火星に微生物にとって適切な環境があるかどうかについて調査を実施する。
 「フェニックス」はアリゾナ大学月惑星研究所(Lunar and Planetary Laboratory)が開発を行ってきた火星探査機。この探査機は元々は「マーズ・サーベイヤー(Mars Surveyer)」という計画の元でロッキード・マーチン社が開発を行っていたものとなるが、「マーズ・サーベイヤー」計画の中止を受けて文字通りに「お蔵入り」に。その後、倉庫に保管されていた「マーズ・サーベイヤー」の着陸船を再利用することで計画がスタートした。「フェニックス(不死鳥)」という名称も、「マーズ・サーベイヤー」計画の探査機が再利用されたということから命名されたものとなる。

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