環境省HPの「黄砂情報」、中国のデータなしで運用開始

mar-kun

2008年02月28日 20:34

 黄砂の飛来状況を環境省のホームページ(HP)上で公表する「黄砂飛来情報ページ」の運用が26日スタートした。
 当初は日本、中国、韓国、モンゴルの4か国で観測されたデータを公開する計画だったが、中国が「気象は国家機密」としてデータ提供を拒否したため、中国の情報がないままでの運用開始になった。
 HPでは、地図上で地上から上空1キロまでの黄砂の濃度、上空6キロまでの分布状況などを表示する。
 日本、モンゴル、韓国の計16か所で観測された情報を1時間ごとに更新するが、日本への飛来ルート上にある中国のデータがないため十分な精度を確保できない状況だという。HPの運用は5月31日まで。
 同省環境保全対策課は「中国が情報を提供する見通しはないが、運用期間中にデータを共有できるよう努力したい」としている。
(2008年2月26日20時41分 読売新聞)

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