2008年05月27日

火星観測衛星パラシュート降下中の「フェニックス」の撮影に成功

火星観測衛星パラシュート降下中の「フェニックス」の撮影に成功
 NASAの火星観測衛星「マーズ・リコネッサンス・オービター(MRO: Mars Reconnaissance Orbiter)」が25日に火星に軟着陸した火星探査機「フェニックス(Phonenix)」がパラシュートを開いて火星の大気圏下層部を降下する模様の映像の撮影に成功していたことが26日、MROの運用管理を行っているジェット推進研究所の発表により明らかとなった。
 「フェニックス」は米太平洋標準時で25日の午後4時53分、火星の北極地方への着陸に成功したが、火星の地表に観測機を着陸させることは技術的に非常に難易度が高く、着陸が成功するかどうか、NASAでは火星で利用可能な全ての観測手段を動員して「フェニックス」が降下する模様の観測していたこととなる。
 今回、「フェニックス」のパラシュート降下の模様の撮影に用いられたのはMROに搭載されている高解像度カメラ(High Resolution Imaging Science Experiment)という観測機器。火星の地表を最大30センチの解像度で撮影することが可能なこともあり、これまでも火星探査ローバーの模様を軌道上から撮影することなども行われてきた。
 MROの衛星軌道の制約から「フェニックス」の撮影は62度の斜め横から撮影されるものとなったが、探査機が別の惑星の大気圏をパラシュート降下する模様をこのような形で画像撮影が行われたことは今回が初の出来事ということもあり、MRO運用チームは今回の成果を興奮気味に話している。


同じカテゴリー(スペース)の記事

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
火星観測衛星パラシュート降下中の「フェニックス」の撮影に成功
    コメント(0)